精神科医

精神科や、心療内科など、病院という臨床現場で働くならば、精神科医が一番手っ取り早いでしょう。
医師は、カウンセリングや心理療法のほかに、向精神薬や抗うつ薬などの薬を使うことができる、唯一の人です。

☆資格をとるには…。☆
まず、高校卒業後、医学部のある大学へ進学し、6年間にわたる、専門的な勉強をします。
この6年間では、解剖学や生理学、生化学といった基本的な知識や、内科学、精神医学などの各科知識、臨床研修などを勉強しますが、医学部は他の学部に比べ格段に学費が高く(だいたい年間、普通=100万円〜、医学部=900万円〜)、またその勉強量も他学科に比べ、格段に多いといえます。
大学を卒業後、医師国家試験を受験し、合格し、医師になると、普通、2年間の研修医期間があります。なお、昔よく言われたインターン(免許がない時点で臨床医師として活動すること)制度は現在ありません。また、研修医期間は必ずしも法律的に必須なものではありませんが、技術的な勉強などを考え、行われています(注:なお、法律改正により今後はこの研修医制度が義務化されることになりました)。
医学博士号を取得する場合は、この研修医期間中に大学院に所属し、論文を提出するなどをして、取得することが多いです。
病院のさまざまな科で研修を行う中で、後の自分の所属を精神科や心療内科にすることを決めれば、その時点で、精神科(心療内科)の医師と呼べるでしょう。
ただし実際では、精神保健福祉法に基づく「措置入院」等を行うために精神保健指定医の資格が必要で、これは、医師資格取得後、5年以上診療業務に従事し、そのうち3年以上を精神障害に関する診療業務に従事(または、厚生労働大臣が定める精神障害につき、大臣が定める程度の診療業務を従事)し、その上で省令で定める研修を受けなければなりません。
また、医師免許には医籍の更新が必要なのと同じように、精神保健指定医にも更新が必要で、5年に一度研修を受けないと更新されないことになっています。
なお、資格の認定は厚生労働大臣が行います。

戻る

last upped : 03/08/06
(C)2001-2003 wataru ishizaka. all rights reserved.