臨床心理士

カウンセラーやセラピスト、臨床家として「職業」を意識するなら、そこにくるのがこの臨床心理士です。
大学や大学院で学び、経験を持ったものだけが得られるプロフェッショナルな資格。心理学関係の資格の中で最高峰にあたるのが、この臨床心理士です。そこまでの道は長く険しいもの。
この資格を取得することによって、臨床業務を独占できる、というものではありませんが、スクールカウンセラーなど、だいたいの臨床現場ではこの臨床心理士資格が必要とされます。

☆資格をとるには…。☆
まず、大学を卒業します。このとき、その専攻は問われませんが、基礎的な知識などを考えると、心理学を専攻したほうが良いといえるでしょう。
その後、大学院に進学しなければなりません。しかも、臨床心理士になるためには、認定協会が指定した大学院でなければなりません。
そのうち、1次指定校とは、卒業後そのまま試験を受けることができるところ、2次指定校とは、卒業後、試験を受けるためには実務経験を必要とするところを指します。1次指定校、2次指定校ともに、日本全国にそれなりの数がありますが、多いとはいえません。
大学院では、専門的な勉強をするほかに、スーパーバイザー経験や大学の相談室などで実際に相談に応じたりすることが求められます。
卒業後、1次指定校はそのまま、2次指定校は実務経験を積んでから、試験を受けます。試験はまず書類選考が行われ、1次試験としてペーパーテストを受験。その合格者が2次試験として面接に進み、それをも合格した人に資格認定がなされます。
資格認定がされた人はIDなどが提供された上、地方自治体にその通知がなされることになっています。
なお、この臨床心理士という資格は、5年に一度更新しなければならず、そのためには実務経験やスーパーバイザー経験、学会での発表経験が必要とされます。
はっきりいって、取るのもそれを維持するのも大変な資格、それが臨床心理士です。
なお、資格の認定は日本臨床心理士資格認定協会が行います。詳しくは同協会にお問い合わせください。

戻る

last upped : 03/08/06
(C)2001-2003 wataru ishizaka. all rights reserved.