認定心理士

現在の日本の大学では「心理学部」や「心理学科」を置いていることが少なく、本当に心理学を勉強したのかどうか、名称的にはわからないことがあります。そこで、大学でちゃんと心理学を学んで、基礎的な知識と技能がある人かどうかを認定するのがこの認定心理士制度です。

☆資格をとるには…。☆
1) 16歳以降、2年以上日本にいる。
2) 大学や大学院で心理学、教育心理学、心理学関連を専攻し、指定科目を履修した。
臨床心理士制度と違い、資格をとるために指定された大学を卒業しなければならないというわけではありません。また、科目の名称にもとらわれません。「心理学入門」でも「心理学概論」でも、内容が指定された科目に当てはまれば、その科目を履修したことになります。
ここでいう指定された科目とは、まず基礎科目として、心理学概論、心理学研究法、心理学実験・実習の3つの範囲、そして選択科目として、知覚・学習心理学、教育・発達心理学、生理・比較心理学、臨床・人格心理学、社会・産業心理学の5つの範囲、その他の科目として、卒論や近接領域の科目(認知科学や音楽心理学、造形心理学など)があります。
このうち、基礎科目の全範囲で12単位以上、選択科目の全範囲で16単位(ただし、そのうち3範囲で3単位以上)、その他の科目も混ぜて合計36単位を修得すればよく、資格取得のための試験や面接等はありません。
なお、資格の認定は日本心理学会認定委員会が行います。この資格を取得することによって、臨床心理士の認定試験などで科目免除されたりする、ということはありません。詳しくは日本心理学会にお問い合わせください。

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last upped : 03/08/03
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