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私の場合は、とりあえず、「研究室訪問のときよりはひどくならないだろうな」(そのくらい研究室訪問の時が最悪だったのです)とか思って、何にも考えないで受けました。そしたら、ぺらぺら喋れた。確かに、いろいろ突っ込まれて答えに窮した場面もあったけれど、なんとかなって、よかったよかったです。

ちなみにこの面接試問、服装をどうするか、やっぱ、スーツで行くべきか?という質問がよくあります。結論から言ってしまえば、ある程度しっかりした普通の格好なら、普段着でも全然問題なし。無理してスーツを着る必要はありません。ていうか、普段着でいいから、しっかりやれ、というのが、面接者側のスタンスです。

受験は決意の頃から考えると、約1年くらいの大きなイベントです。現役大学生の場合、その間にもいろんなことがあるので、実際にはかなり両立が難しかったりすることも多い。その辺は、自分なりにうまく調節して、何とかしていきましょう。


[生活]

喜ばしいことに、入試に合格し、さあ、大学院に行くことになったとします。さて、これからどうするか。

実はここから先は、私もまだ未経験の話なので、よくわかりません。ただまあ、人から聞いた話とか、経験談を読んだりしたことからいえることを、いくつかまとめてみたいと思います。

合格発表は夏に試験(つまり、8月の末くらいですね)があった場合は、9月の頭とか中頃くらい、秋に試験(だいたい、10月とか11月かな)があった場合は、大体、12月の頭とか中頃になることが多いと思います。どっちにしろ、今、このタイミングが大学4年だという人にとっては、多分、卒論提出までカウントダウン!という段階。ハッピーとリアルライフが入り混じる時間です。

でまあ、卒論提出が終わり、1月末くらいにある卒論の口頭試問とか発表会を無難に終えて、さあ、大学卒業だ!となったら、ついに大学院生活に向けて動き出すことになります。

まず、やらなきゃいけないのが、入学手続きです。このとき、複数の大学院を受験して、複数合格していたとしたら、行きたい大学院以外にはできる限り速やかに断りの連絡を入れましょう。なぜなら、その受験生が入ることを前提として研究室自体が準備を始めたりするから。先生に手紙を送るとかして、丁重に断りの意思を伝える。これ、最低限のマナーです。

入学すると、大学のときと同じように科目登録とかが待っています。このとき重要なのが、その科目の取り方。基本的にはその研究室の先生の指示に従うべきです。例えば、修士課程に在学する場合、多くの場合、M1(修士課程1年)の前期で講義によって得る単位を取ってしまいます。そうして、そこから先、つまり、大体1年強の時間をすべて研究に当てるのです。こういうことはそれぞれの先生とか研究室、その上の研究科の方針とかによって異なるかと思いますので、指示を仰ぎましょう。少なくても、大学のときみたいに適当に取ると、かなり危険なことになります。

今書いたことでもわかると思いますが、大学院生活というのは、大学のときの生活と全然違います。とにかく、急激に忙しくなると言われるのが普通。まず、講義もかなりきちきちなスケジュールで組まれますし、そこに研究が入ってきますと、とんでもない状況になりえます。ここで言う講義というのも、単純に教えてもらうようなものではなくて、ものによっては、「来週までに〜について調べとけ〜」(もちろん、内容は超専門的)とか、「そこ、グループ作って、〜について軽く研究してみろ〜」なんてのが普通にありえます。読むテキストの量も大きく増えるでしょうね。読んで、読んで、読んで、みたいな状況が予想されます。

加えて、先生によっては、院生に学部の授業のアシスタントをさせたり、いろんなことをさせたりすることがあるので(バイトとして学会関係の仕事が与えられたりすることもあったり)、まあ、とにかく、忙しいというのが普通でしょうか。

実際、そのせいか、院生は普通のバイトができないことが往々にしてあります。できて、家庭教師くらい。少なくても、サービス系とかのタイムシフトが変則的なものはまず無理です。朝から晩まで仕事している、って人も、相当きつい目にあうはず。なにしろ、院生の多くは奨学金制度を利用するのです。それでも結構苦しい生活をしている人が多いと思われますね(本買ったりなんだりで結構お金がかかるのです。まあ、中にはその奨学金で遊んじゃうやつもいるけれど)。

大学院生はそれぞれの研究室に所属するわけですが、とはいえ、研究室には指導を仰ぎに行くとか、研究室にある図書を借りるとか、そういうときに行くのがメインで、いつもそこにいるわけではありません。じゃ、普段はどこにいるのよ?というと、これが面白いところ。

大学院生は普通「院生室」という部屋に集うことになっています。ここには、ロッカーがあったり(小さいけどね)、机があったり(全員分はないけどね)、パソコンがあったりします。で、こういうところで研究することに、「基本的には」なっています。

基本的には、と書いたのは、必ずしも院生室が研究には適さないから。何しろ、狭くてちっこい部屋です。しかも、学部生が集う部屋なんかに比べれば、圧倒的にぐっちゃぐちゃ。先生の研究室のそれに一歩近い位置にあります。だから、みんながみんなここに来ると、大変なことになる。多くの院生は大学の図書館とかに行って、一人黙々とそこで生活してたりするんじゃないでしょうか。あえて、院生室にみんなが集うときは、「くつろぎの場」として用いるときくらいかもしれません。もちろん、ちゃんとした院生室があるところもあるけれど、普通はこういう形なんじゃないでしょうか。

まあ、院生室という部屋があるだけいいのかもしれませんね。大学院によっては、それすらないところもあると聞きます。そういう人たちは大変でしょうねえ。まあ、そんな感じでつらつら研究をやっていきます。

修士課程の2年間はさらっと過ぎます。修士論文を書いて、さあ、まだまだ研究続けるか、という人は、このまま院の博士課程(3年間ある)を受験することでしょう。こちらの試験はもう大学にとっても、大学の教員候補を選ぶのとおんなじ様なものなので、相当なレベルだという話を聞いたことがあります。でもまあ、実際、多くの人はそういうコースをたどります。で、研究を続ける。中には博士課程の期間中に論文が書き終わらなくて、いわゆる「博士課程単位習得満期退学」になっちゃう人も結構います(そういう人は、後でちゃんと論文書いて提出すればオーケー)。

でも、最近は修士課程でやめてしまって、就職の道を探す人も多いようです…。

ちなみに、大学院まで行った人の多くは、就職活動に苦労します。つまり、就職先の幅が狭まってしまうのです。基本的には研究職とか、教職とかがメインになるでしょう。普通の会社に入ろうとすると、どうしてもオーバーアチーブメントのせいで、採用されないことが多いようです。そこら辺、注意したいですね。


ということで、大学院の歩き方をさらっと書いてみました。ほとんど表面しか触れていない&まだ経験してなくてよくわからん、ってのがあって、かなり薄めの内容ですが、何かの足しにでもなったようなら、ありがたいです。

ていうか、今回もまた、原稿用紙30枚を越えました(^^;)

大学編と大学院編あわせると、60枚も書いたなんて…。びっくりしたりなんかして。

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