学科主任が考える 社会福祉学科とSDGs
「ヤングケアラー」と社会の持続可能性
ヤングケアラーという言葉が注目されています。親やきょうだいの世話をしたり、親の代わりに家事をしたりする子ども・若者という意味です。ヤングケアラーは発見されることなく子どもたちを家庭内に縛りつけます。それは虐待であり、児童労働であり、搾取です。ではなぜヤングケアラーという問題が起こっているのか。親のせいでしょうか。そうではなく、家族をケアするための社会サービスが足りないからだと思います。子育て・介護の役割は社会が担う必要があります。それを家庭内の子どもたちに押しつけてしまうことは、彼ら彼女らの未来を奪うだけでなく大きな社会的損失であり、かつ社会のサステナビリティを低下させます。ヤングケアラーは社会全体にとっての重大課題なのです。
社会福祉学科主任 金子 充 教授
Student's Voice
支援が届かない人を救うソーシャルワーカーを目指して
高校時代の部活のマネージャー経験から「誰かのために何かをしたい」という思いがありました。明治学院大学の“Do for Others”の理念に共感し、福祉分野に進んだ卒業生が多いという理由から入学を決めました。ゼミナールでは、児童虐待やヤングケアラーの問題など、保護者・子どもへの支援に焦点を当てて学んでいます。特に印象深いのは、4年次の児童福祉施設での実習です。支援対象者に自信を持って接することの重要性など、現役の職員から多くの学びを得ました。将来の夢は、ソーシャルワーカーとして多くの人々に手を差し伸べること。特に、何らかの事情で支援を受けたくても受けられない人や困っていると感じることを大人に伝えられない子どもたちの支援を行いたいです。
Pick up ゼミ、学内学会
福祉開発フィールドワーク(2年次)
金子 充 教授
貧困・孤立のさまざまな形を見つけ出し、自分あるいは地域として何ができるか、何をすべきかを考えます。
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貧困に接近する方法と意味を議論
フィールドワークを通して「身近な地域にある貧困」に接近し、社会課題としての貧困を理解します。また当事者へのインタビューを行い、貧困や孤立に至るライフヒストリーをつかみます。さらに生活に困窮する子どもたちやシングルマザーの現状を学び、公的支援の役割について理解を深めます。そしてゼミでは地域のNPOや実践家とともに、「居場所づくり」や食料支援の活動を企画・運営し、孤立のないコミュニティを開発する力を身につけます。
学生・教員・卒業生の全てが構成員の「学内学会」
3年 草間 琴美 Kusama Kotomi
長野県 長野清泉女学院高等学校出身
さまざまな企画にチャレンジしています
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私は社会学・社会福祉学会(通称:学内学会)に所属しており、オープンキャンパスでの展示物作成を担当しています。学内学会では他にも、2泊3日の合宿、機関誌『Socially』の編集、ゼミサロンといった活動を行っています。夏休みの合宿では秋学期に向けて集中した作業を行い、バーベキューや花火を通して学内学会内の親睦を深めました。学内学会では社会学部の学生、先生、卒業生と関わり、興味ある企画にチャレンジが可能。企画から発信まで学生同士で協力して行うことで、主体性や協調性などを身に付けることができたと実感しています。
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卒業後の進路
入学試験制度一覧
[yamaguchi_r+] 在学生 2024.04.02 自らのチャレンジで、門を開く 社会学部 社会福祉学科 4年 山口 凜桜Rio Yamaguchi
[seo+] 在学生 2024.01.16 自分のためが誰かのために 社会学部 社会学科 4年 瀬尾 柚月Yuzuki Seo
[iwakura+] 在学生 2023.06.28 心を揺らし、問い続ける 社会学部 社会福祉学科 4年 岩倉 日南子Hinako Iwakura
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