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「中核サーバのデータを全て削除……」 事前に知りたい、読者の内製化トラブル事例集

第4回の本稿は「システム内製化」の調査結果を見ていく。読者のシステム内製化状況やシステム内製化の課題・トラブルのエピソードを紹介する。内製化を検討してる人は、読者の経験を知ることで内製化の失敗を避けられるだろう。

>> 2024年01月31日 07時00分 公開

[キーマンズネット]

キーマンズネット編集部は2024年に注目すべきトピックスとして「セキュリティ」「SaaS」「コミュニケーション/コラボレーション」「生成AI(人工知能)」「システム内製化」「データ活用」「Windows 11」の7つのトピックスを抽出し、読者調査を実施した(実施期間:2023年11月10日〜12月8日、有効回答数424件)。

第5回の本稿は「システム内製化」の調査結果を見ていく。記事の前半では読者のシステム内製化状況の概要を、後半ではシステム内製化の課題やトラブルエピソードを紹介する。内製化を検討してる人は、トラブルエピソードを知ることで内製化の失敗を避けられるだろう。

結局はコスト削減が目的? 内製化状況の実態が明らかに

まず、業務システムの内製化状況を聞いたところ、24.1%の企業が業務システムを全て内製化していることが分かった。その一方、26.9%が業務全ての開発を全てSIer(システムインテグレーター)に任せており、38.0%が内製と外注の両方を活用している状況から、64.9%の企業が何らかのシステムを外注しているのが分かる。(図1)。

[ho1636_2...+] 図1 業務システムの内製化率

従業員規模別に見ると、100人以下の企業は、全てのシステムを内製化している割合が31.1%、全てをSIerが開発している割合が27.4%と他の規模帯に比べて一番高く、システムを内製している企業と外注している企業の二極化が進んでいる。

次にシステム内製化の目的を聞いた。内製化の目的は上位から「開発コストの削減」が59.9%、「技術力や知見の蓄積」(39.0%)、「DXの推進」(32.1%)と続き、1位の「開発コストの削減」が2位以降に大きく差をつけた(図2)。

[ho1636_2...+] 図2 システム内製化の目的

従業員規模別に見ると、100人以下の企業では「コスト削減」が75%、5001人以上の企業は「DXの推進」を目的とする割合が41.1%と顕著に高い。企業規模が大きくなるにしたがって、内製化の目的がコスト削減からビジネスへの寄与に変わるのだろう(図3)。

[ho1636_2...+] 図3 企業規模別のシステム内製化の目的

内製化しているシステム領域について聞いたところ、上位から「経費精算」(23.6%)、「販売」(22.8%)、「データ分析」(22.4%)と続き、極端に内製化されているシステムはないことが分かった(図3)。選択肢以外は、少数ではあるが「電子メール」や「コミュニケーションツール」「勤怠管理」「ワークフローツール」といった回答が寄せられた。

業界別に見ると、IT関連業はプロジェクト管理のシステムを内製化する傾向があり、製造業は在庫管理や生産管理、品質管理のシステムを内製化する傾向にあった。企業規模別で見ると、5001人以上の企業は「データ分析」(39.4%)、「マーケティング」(13.6%)といった、データに関するシステムを内製する傾向にある。

[ho1636_2...+] 図4 内製化している領域

システム内製化をどのような方法で進めているのかを聞いたところ、「プログラミング」が63.5%と圧倒的に高く、2位以降は「Excelマクロ」(29.3%)、「ローコード開発ツール」(25.5%)、「ノーコード開発ツール」(17.5%)と続いた。

企業規模別に見ると、100人以下の企業は「Excelマクロ」が46.4%となった。同規模帯の企業はシステム内製化の目的として「コスト削減」を掲げる企業が多いことから、コストをかけずに内製化を進められる「Microsoft Excel」が採用されるのだろう。

[ho1636_2...+] 図5 内製化の方法

内製化前に知りたい、読者のトラブルエピソード集

システム内製化の課題についてフリーコメントで聞いたところ、人材不足と属人化についてのコメントが多く寄せられた。

<人材不足の課題に関するエピソード>

<属人化の課題に関するエピソード>

内製化を進める人が少ないだけではなく、内製化スキルを持った人が少ないというコメントも多い。

続いて、システム内製化によって起きたトラブルを聞いた。まず、内製化の課題で多く寄せられた人材不足や属人化に起因するトラブルを紹介する。

<人材不足や属人化に起因するトラブルエピソード>

システム内製化の課題でも挙げられていたように、内製化したシステムがブラックボックス化したことによるトラブルが多く寄せられた。担当者が不在になったことでシステムが更改できない、全部作り直しになったといった本末転倒なトラブルもある。

要件定義、開発、運用といった開発フェーズごとのトラブルに関するコメントも多い。各フェーズごとにトラブル詳細を見ていく。

<要件定義のトラブルエピソード>

<開発のトラブルエピソード>

<運用のトラブルエピソード>

要件定義においては、「ユーザー部門間の異なる要求をまとめることに苦労している」といった意見が多く見られた。開発においてはプロジェクトの遅延や破綻、運用においては「障害時の担当者不在によるトラブル」が多い。内製化は開発に焦点が当てられがちだが、正しく運用にもリソースを避けなくては本来の目的は達成できない。中には「メンテナンスされず脆弱性が放置されがち」といったコメントがあり、事業リスクを抱えている企業もある。

普段システム開発を専門としていないIT部門が開発することで起きるトラブルもある。「UI/UXが悪い」や「アプリの動き」が悪いなど、業務ロジック以外の指摘があった。

<IT部門が内製化したことによるトラブルエピソード>

最後に、システム内製化の失敗エピソードを紹介する。内製化を検討している人は参考にしてほしい。

<失敗エピソード>

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